今回は
「たったひとつの勘違いでどこまでも転げ落ちるメンタル」
「事実の認知力を高めると子どもがどんどん伸びてゆく」
こちらについて話していきたいと思います!
さて、みなさんこんにちは~。
先日ある方からこんな相談をいただきました。
~子育て相談~
~相談内容~
ちょっとしたことでひねくれてしまう我が子についてです。
思い通りにいかなかったときに、ひねくれて、地団駄ふんで、私にあたってきます。
先日、習い事での出来事。
その習い事では帰宅時におやつをもらえるんです。
でもそのとき居合わせた先生が慣れない方でおやつをもらえなかったんです。
息子はその場で「おやつください」と言えば済む話なのに教室を出てからもらえなかったことに不貞腐れ始めました。
私もすぐに気付いたので、一緒にもらいにいこうか?といっても
なかなか不機嫌がおさまらなくて・・・
たったそれだけのことでと、その時は腹が立ってしまって。
もらいたかったね、悲しかったよねと受容もしてみましたが頑固なので聞く耳もたず・・・
かといって貰いにいく勇気もなかったようで、その頑固なひねくれぶりに困ってしまいました。
何か対処法はありますか?
と、ここまで。
お子さんは小学1年生とのこと。
~回答~
うんうん、予期せぬことや思い通りに事が進まなかったとき、親に当たってしまう、あるあるだと思います。
さて、今回のお子さんは年齢的にも自分が他者からどうみられるか?という面が発達している段階なんですね。
お教室を出てから怒ったというところも、本人なりに教室内では、カッコいい自分でいようとお子さんなりに頑張っている証拠だと思います。素晴らしいですね。
でもお母さんにはつい甘えたくなっちゃうんですよね。
これはとても良い事ですし、受容したという対応は問題なかったと思います。
受容は順番が重要なので、否定⇒受容ではなく、まず受容してから必要な事を伝えましょう。
受容の大切さについては書籍や雑誌、ネット情報などでみなさんも目にしたことがあるかと思いますし、私も受容はとても大切だと思います。
だけど、ただ受容だけでよいか?といわれるとこのケースでは答えはノーです。
勘違い、誤認の調整をしてみよう
さて、息子さんのひねくれて「怒った」理由ってなんでしょうか?
それは
「おかしをもらえなかった」
という事実ですね。
それに対して、お母さんに怒りをぶつけた。
怒りの裏には
「悲しい」があったと思います。
いつも当たり前にもらえるものをもらえなかったって事が、
子どもは「わざとじゃない」と認識し辛いです。
これまでママさんにたっぷり受容されてきた息子さんだからこそ
もらえなかったことに傷ついてしまったのでしょう。
そして
子どもは大人を完璧、絶対だって思いがちなんですね。
そして子どもは自分を中心に物事を考えます。
事実=もらえなかった=「あ、僕、否定された」
と捉えます。無意識下にです。
大人でもそうではないでしょうか?
わざとじゃないと分かっていても、傷つくことはありますよね。
そして感情はその人の物です。
だれも奪い取る事ができませんし、奪い取る権利もありません。
ですが、これは事実でしょうか?
もらえなかったのは事実だけど
僕を否定されたというのは事実ではありません。
息子さんが大きな勘違いをしている事にお気づきでしょうか?
そうなんです。
大人だってウッカリしたり忘れることがある
君をキライでそうしたわけじゃない
(わざとじゃないし、いじわるでもない)
君に何が起きてもありのままで素晴らしい
(自己否定回避、自信)
勘違いの罠にハマっていないか確認しよう
事実はシンプル=ただ忘れただけ
そう、息子さんは事実を勘違いしているんですよね。
罠に少しハマっているわけです。
本人は意識的にそこまで思いもしてないでしょう。
でも、人はネガティブな事が起きると
ネガティブな思考に引き寄せられてしまいます。
無意識の中で、ちょっとした勘違いと共に
怒りに引きずられてしまったんですね。
ひとつのきっかけで全部が全部ダメだという思考になる
これは人類あるあるですね。
きっとこうだ、だから自分はやっぱりダメなんだとネガティブになると世界は恐怖に映しだされます。
そして恐怖から自分を守るために、自己防衛のための攻撃ターンに入ります。
反対にネガティブ思考がないときは、何のダークな心もなくスムーズに「まだもらってない」とか「くーださーい」って言えると思うんです。
ただ、今回のようにすごくひねくれたという背景には
息子さんの中の勘違いがあるからなんですね。
でも、この勘違いも成長する上ではとても大切な要素です。
相手のさまざまな状況や感情を無意識に予測する。
自分のおかれた状況を素直に悲しんでいる(人に当たるというやり方は間違っていたとしても)
とっても素晴らしいことでもありますので、
どうかお子さんありのままを「いま」を認めてあげてくださいね。
そしてお母さん自信も、毎度、付き合ってあげる自分がとっても素晴らしいし、私エライぞ!ありがとう!と自画自賛してくださいね。
すべてを受容することで視野が広くなります。
さて、息子さんの誤解は解いておきましょう。
事実を正しく受け止める
事実を認知していく作業が大切です。
少し落ち着いた段階でもいいので
「人は誰でもウッカリしちゃうものだよ」
「〇〇くんは、いまとても勘違いしてと思うよ。」
「おかしをもらえなかったのは、君が悪いわけじゃない」
「もちろん先生が悪いわけでもない」
ということを説明してあげる
「悲しいとき、困ったときは、怒らないで素直にお母さんに手助けを求めればいいんだよ」
「先生ください」って言えば大丈夫だし
「それが恥ずかしければ、お母さんに一緒に言ってと”普通”に言えば大丈夫だよ」
事実を正しく認知する
勝手に勘違いしないこと
自分否定に直結させないこと
心が不安定なときこそ冷静に人にヘルプを求めること
これらが大切かなと思います。
長い年月をかけて習得すればよいスキルですので焦らないで大丈夫です。
さて、いかがだったでしょうか?
実はこれ、大人でも良くある事です。
自己否定を回避する
嫌なことが起きた時、事実だけではなく、自己否定もしちゃう。
あーやっぱりダメだ
あーやっぱりツイてない
全部が全部ダメに思える自己否定ターンに入ると
とたんに攻撃的になります。
誰かのせいにしたりしてしまうんですね。
でもあなたと物事を分けて考えるクセを付けて
勘違いを正して
事実はどうなのか?
問題となったことにだけフォーカスしていく
他人軸ではなく自分軸で物事を考える
そうすると面白いくらい人はグングンと伸びていきますし、見える世界が変わって、人生までもが変わっていきます。
参考になれば、嬉しいです。
では、また!